9.08.2014

砂漠で一泊

さて、ジョードプルから早朝のバス(たしか350Rs)に乗って向かったのはジャイサルメール(Jaisalmer)。乗車時は普通のヒンドゥーっぽい人達が乗客やったのに、うたた寝して目覚めたら周りはムスリムだらけに早変わりw一瞬バングラかと思った。さすがはインド。


約4時間ほどで到着。ジャイサルメールは城の城壁内に宿屋やレストランがある、おそらく世界でも珍しい街。見て回りたい気持ちをぐっとおさえてそのままクーリー(Khuli)村へ。ラクダに乗って砂漠をぶらりする旅がクーリー村なら安い、とゲストハウスで聞いてたから。

ジョードプルからのバスを降りて、人に聞きながら30Rsのローカルバスを発見。発車時間までヒマなんでヒゲ剃ってもらう。もみあげばっさりいかれましたがwたしか30Rs。外人料金かも。

床屋のおっちゃん。雰囲気ありまんなー。


ほんで結局2時間ほど待ってバスは出発。午後1時。すんごい人。これまたバングラらしい光景を見るw



だだ混みのバスの車内で、おっちゃんや兄ちゃんたちとおしゃべり。






なんやかんや言うてたら1時間ほどで到着。


なかなかしぶい看板や。実際はこの次のバス停で降車。

バスで印象的やったのは、徹底的なレディーファースト。女性が乗車してきたら絶対に席を譲る。うーん、紳士。インド人ますます意味がわからんぞw

降りたらすぐに客引きのおっちゃんがやってきて、とりあえず宿を見に行く。着いた先はArjun Family guesthouse。ハングルやら日本語が壁に書いたある。情報ノートみたいなん見せてくれて、読んでみたら色んな言語でええこと書いてあるんで、まー良さそう。一泊150Rs、三食飯付き。まー断る理由がない。

ほんで肝心のキャメルサファリ、ラクダ乗るやつね。1泊2日、約24時間のツアーで1250Rs。まー、ノートではArjunさんベタ誉めやったから悪い値段ではないんやろな、と思って値切らんかった。後から来た中国人に聞いたら、夕方発、朝帰りのツアーで450Rsやったとか。

ツアー自体はむっちゃ良かった。正直、イメージしてた砂漠は一部分だけで、大半は草原やったけどそれでも砂漠に触れられて思い出になった。


朝に村を出発。ラクダは予想以上に大きくて少しビビりながらも初騎乗。乗り心地は、、、お尻痛いw座布団必須ですな。とはいえ、目キラキラしとったやろな、自分w草原で牛の群れや、ヤギ、ラクダなんかに遭遇しながら2、3時間ラクダに揺られる。



道中、ラクダ乗りのおっちゃん、ギルダースさんの子供たちと合流。水を汲みに歩いてきてたらしい。ほんで、彼らの小屋でランチを食べる。





キャベツカレー、初めて食べたな。うまい。そういや、インド再入国後の約3週間一切肉食べてないな。

おもしろかったのは砂で皿や手を洗うということ。たしかに油も水分もとれて、サラサラになる。まー、たまにジャリっとするけどwもはやあんまり気にならん。

食後、木の下で一休み。聞こえるのは風の音だけ。なんて平和なんやろう。忘れていた空気。



少し眠った後、ギルダースさんの娘、ゥワッちゃんとラクダの餌をひたすら集める。死ぬほど暑い。砂漠で暮らすことを考えたら気が遠くなる。

ひっつき虫の凶暴なやつに手足を刺されながらなんとか袋一杯の草を集めた。2人で運ぼうとするけど重すぎて笑う。畑仕事してた奥さんにも手伝ってもらうけど無理。一同爆笑。全く言葉が通じてないけど労働、つまり同じ苦労を共有すれば笑いあえるってことなんかな。



ギルダースさんに来てもらう。おっちゃんすげーよ!頭に乗っけて一人で運び出す。と思いきや、“重すぎる!代われ!”と自分の頭に乗っけてきたwよっしゃ、がんばってみる!。。。2歩進んで限界wwあかん、首めり込むw

結局、男2人、袋の下に頭つっこんで変な姿勢でラクダちゃんのとこまで運ぶ。ゥワッちゃん大爆笑wうん、なんか楽しい。

うまそうに食べるラクダちゃん。ラクダって可笑しいんよね、ご飯食べながら糞するんやで。トコロテン方式。歩きながらもするし、なかなか合理的な肛門をお持ちで。

ここで砂漠の砂のせいかカメラがダメに。せっかくの美しい自然やけど写真なしでよろしく。

ラクダちゃんもお腹いっぱいになったところで出発。何にもしゃべることは無い。ただただ、風の音とラクダにつけられた鈴の音を聞きなかがら進む。3時間ほどで綺麗な砂丘に到着。

ここでご飯の準備。まず石を拾いにwいいっすなー、必要な物は現地調達。こぶしほどの石を3つほど集めて枯木で火を炊く。夕日のなか、風の音と火の音。すごく心が安らぐ。

日も沈み、暗いなかでおっちゃんは器用にジャガイモカレー、ライス、チャパティをつくる。ジャリジャリ言いながら完食。食後にはラクダのミルクを。甘味と塩分があって初めての味。腹こわすでー、と言われたが何ともない。井戸水飲んでも大丈夫やし、だいぶ胃腸鍛えられたwお皿もちゃんと砂で綺麗に洗ってワインを飲む。サトウキビで作られたものらしい。途中の村で500mlぐらいを160Rsで購入したもの。味は、焼酎やね。甘味が強くて香りもいい。


ほろ酔いで月明かりのなか、砂丘を歩いてみる。心地いい。いやー幸せだ。


牛の家族が通りすぎて行く。

“おー、人間か。こんなとこでなにしてんねん。”

そんな目つきで見ながら去っていく。



砂の上に敷いた布団で眠る。

夜中、寒さで目が覚める。空は満点の星。綺麗やなー。

ラクダはまだ草食べてる。ずっと食べつづけてる。

砂を少し掘って直で寝てみる。意外と熱が残ってて温かい。上に布団をかぶって熟睡。


翌朝、朝チャイしてからクーリー村へ。体中、砂やけどなんも気にならん。ここの砂は綺麗だと感じるから。

2時間ほどで宿に到着。いやーいい旅やった。文明の真逆のところに心の平穏があるとは。ひとつの発見やった。


そして、その日は何にもせずリラックス。晩は中国人と一緒に屋上で眠る。かれこれ3日、ベッドで寝てないなw

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