1.19.2015

fritidsgarden 3 こどものように

朝起きる。不思議と8時過ぎにいつも目覚める。表で一服。スウェーデンで買ったタバコ、john silverは35g入りで159クローナ。2500円弱もして、この値段はフランスの倍。スウェーデンでは粒ガム大サイズのパックに入ったタバコを歯茎にはさんでニコチンを摂取するのが一般的らしい。ジミーちゃんに試させてもらったけど、きつすぎて吐き気するww舌の先も痛くなったし、よっぽど強烈。でも肺と財布には優しい。

吸い終えて中に入るとリニアが自分のために朝ご飯用意してくれてる!きのう、腹へったーって言うてたから気遣ってくれたんやろね。ほんまに優しい姉さんだ。彼女はローくん(4才)と、アスタちゃん(2才)のお母さん。ローはほんまにやんちゃ坊主でいっつもアスタを泣かしてるwwこいつ見てるとなぜかバイキングが頭に浮かぶんよねww子どもたちは初め、すごい緊張してたけどいまやスウェーデン語でひたすら話しかけてくれる。ローと一緒に庭を駆け回り過ぎて筋肉痛wお母さんも、お父さんもむっちゃ放任主義。ローと一緒に居て思ったけど放任する方が世話するよりもよっぽど疲れる。

おかんのリニアは服の学校に通ってて、週末だけこの家に帰ってくる。何歳になっても勉強。この発想が北欧らしいね。いつもスタジオでは彼女の机を借りてる。シャワーも家ではなくてスタジオで。なぜなら家のシャワーは木を機械に放り込んで燃やして、その熱でお湯を作るから時間がかかるんよね。

ほんで、このUddeboって村はヒッピーっていうと言葉のイメージが悪いかもしれんけど、自然、エコ、スローライフをモットーにした人たちが移住してきてる村。自分が出会った人たちはほぼ全員移住組。

家も安いのは10,000ユーロ以下で買えるらしく、そういった家を修理しながら共同生活してる人が多い。なかには、トイレが無い家に住んでる姉さんも居てた。でもそれで十分。ジミーちゃんなんか月300ユーロで暮らしてるらしいからね。

ほんできのう、遊びに行ったロベルト兄さんは2階建ての家の一室にばりばりヒッピーなヨアナ兄ちゃんと2人暮らし。1階部分には女性と、その子どもさん、彼女のボーイフレンドが住んではる。

ロベルトの家には夕方お邪魔した。カギ開けっぱなしの家に入って、彼の部屋に入るとたまたま隣町から遊びに来てたエバ姉さん。ヨアナとロベルトと3人で火にあたりながら、哲学、心理学なんかについて静かに語りあってた。

この静かすぎる空気。いままでのどこの国とも違う。初対面やからって別にテンションあげる必要もない。初めは若干居心地が悪い、とは言わないけど、変な感じがしたけど今はなんかすべてが普通。無理をしない。急がない。

ほんで、おもろかったのは、村の集会があるから時間を聞いたんよね。そしたら、全員うーん。。。てなったこと。

“外の暗さからして4時過ぎやな”とのこと。誰も時計もってないんかいww

で、暗くなってきたんでボチボチ集会へ。会場はコーラスの時に会った姉さんの家。綺麗な姉さんやなー思ってたら、アナーキストのポスターや資本主義を皮肉ったポスターが部屋のあちこちにwなかなか急進的な思想家でした。

集会というてもこれは移住組が所有するGulahuset(The Yellow House)っていう建物の今後について。この建物はもともと地元の人のものやったんやけど、使ってないから移住組がわずか5クローナ(80円ぐらいww)で買ったそうな。


Gulahusetのなかには、フリーショップって呼ばれるリサイクル屋さんがあって、だれでも要らないものがあれば持ってきて、欲しいものがあれば持って帰れる。自分が行った時はラッキーなことに、良い感じのセーターとTシャツ発見。代わりに自分のTシャツ置いた瞬間、ジミーちゃん、“これええな~”言うてカバンに入れとるww



フリーショップの他にはエコショップって呼ばれるオーガニック素材だけを使った食料品を扱う店がある。ベジタリアンやヴィーガン、さらにはフェアトレードを指向する人も多いんでこういった店は重要なんやろね。カフェもあるんやけど、暖房と水道がないのが目下の問題なんやとか。さらに毎週木曜日は食事が提供されてて、お礼にカンパしたければするっていうスタイル。

こういった活動はそれぞれ有志によって組織されたグループが運営してて、ジミーちゃんはエコショップのメンバー。まだ実験的なものらしいんやけど、法的に会社と同じレベルの扱いを受けられて、初めにメンバーで10,000クローナ出しあって商品を卸値で仕入れて、全部売れれば11,000クローナになる計算。その売上を次回の仕入れや、Gulahusetの修理にかかる費用にまわしていく予定らしい。うまくいけば半永久的に発展的にまわってく。

で、その日の集会はいくつかあるグループの1つのもので、Gulahusetで次になにができるか?がその日のテーマ。みんなそれぞれアイデアを発表してる様子。手作りのピザ食べながら響きのかわいいスウェーデン語聞いてたら、自分の番が回ってきたwwぼくも言うんすかwwピザ食べてもうたらなんか言わなしゃあないよなwこの村に対する率直な意見やアイデアを言うてみる。英語を話して普通に全員理解できるってすごいよね、スウェーデン人。

で、議論がはじまってさすがにスウェーデン語に飽きてきたんで子どもたちと遊ぶwやかましい、やかましい。保育園か。子どもと遊ぶのって意外としんどいんやねw





夏にはフェスティバルも開催されたらしく、川沿にはその名残が。ちなみにこれはジミーちゃんの秘密基地w


なんかすんごい子どもの心に戻れる村。サウナもあって木材さえもってけば無料で使える。こんな生き方があったんか、と自分にとっては結構衝撃やった。秘密基地ひとつにしても、誰かの土地ってことでしょ、あそこ。でも作りたいものがあれば作れる。もちろん、すべてが薔薇色なわけでもなくて地元の人と増加してきてる移住組との間でのトラブルもちょいちょいあるんやとか。

移住してきた人が何人居てんのか知らんけど、Gulahusetのメンバーは30人を越えたぐらいの数らしい。両者の数は増えていくやろし、これからどうなってくのかかなり興味深い。10年ほど前にフィンランド人によってドキュメンタリーも撮られたそうな。タイトルは不明。

村をぶらぶらしたら不思議な建物も見かけるし、道端図書館とかあるしw


エピックな発見の毎日。村暮らしは退屈ってイメージやったけど、こういうのやったらアリやな~と日々感じてます。










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