いやー、大阪でさえフリーwi-fiないもんなん?docomoやらSoftBankと契約してないとwi-fi使わせないとはガラパゴスもええとこ。
そう、ほんで1月28日の早朝エリオットはフランスへ帰り、夕方に自分はクレモンと一緒に空港へ。頭のなかは日本に帰れる喜びと同時に得体の知れない恐怖でいっぱい。
途中降りる駅を間違えて結局ギリギリwここで長いこと一緒に旅したクレモンとお別れ。彼は1時間後にとってある飛行機でインドへ。6ヶ月滞在の予定。そしてチェックインカウンター前で、50ユーロ借りるww大阪着いてからの電車賃さえあやしかったからねw
二人とも当たり前のようにハイでお別れ。だってクレモン、大麻5g買って吸いきれてないからねw寂しさをまぎらわすにはちょうどいい。
機内で爆睡。一旦マレーシア、クアラルンプールへ。アジア人だらけの顔が心地いい。イスラム教の服装をした女性がたくさん働いてるのが印象的。この国もなかなかおもろそうやな、と感じる。
待ち時間が8時間ほどあったんで出国してみる。ビルから出た瞬間、なつかしい空気がする。あーアジアまで来たんやな、と。初めて訪れたタイのことを思い出す。着ていたジャケットとマフラーを脱ぎ、久しぶりにTシャツ一枚で歩く。両替でお金をロスしたくないから事実上一文無し。ただただアジアの空気を感じながら散歩する。
例のごとくいい感じのトイレを発見して体をきれいにしとく。もうホームレスの視点さえ手に入れた。公園で夕日を眺めながらひたすらタバコを吸う。あーこの国で大麻吸ったら死刑なんかなー、とかぼんやり考える。
自分の旅を通して、アジアはどことなくシリアスな雰囲気を感じた。生活、宗教、家族。みんな悩んで、どうすればより良い暮らしができるか必死で探してもがいてる。
トルコを過ぎて、ヨーロッパに入ると人々のテーマは変わった。“いかに自由に生きるか”、この変化が自分には新鮮だった。右肩上がりの成長という幻想を捨てて、不便や我慢を受け入れようとする人たち。その代わりに手に入れる精神の自由。
人生はやりたいことをやるためにある。
何千回と聞いたコトバやけど、実際に肌で理解することで自分の心にこの言葉が染み込んだ。
日本人の勤勉さと礼儀正しさ。それも素晴らしいけど同時に感じてた日本社会の窮屈さ。もちろんただの旅行者には見えない空気がヨーロッパにもあるんやろうけど、日本人ももっと自由に生きれるはず。人に嫌われようと、はみ出そうと心が幸せならそれでOK。どこまで実践できるかわからないけど、出来るだけ幸せな生き方をしようと思う。
空港へ戻り、wifiを利用してメッセージを送ったり、ブログ書こうとするが電波悪すぎ。表の喫煙所でひたすらニコチンを摂取しておく。
時間。出発は深夜近くやったんでまた機内で眠る。うん、完璧な帰り道。
関空着。感慨にふける前に税関でいきなりはみ出すww
係官に質問される。
“どこから来ました?”
アムステルダムからです
“なにしてました?”
美術館行ったり、友達とあそんだり
“あとは?”
コーヒーショップも行きました、もちろん(キリッ)
“コーヒーショップ行った?行ったん?”
行きましたよ
“じゃ、ちょっとこっち来て”
さらりと2人のおまわりさんが登場して別室へ連行wwおいおい日本社会よ。正直者が馬鹿を見る世界。
他のおまわりさんも退屈してたんかして数人に囲まれてカバンの中身をぜーんぶチェック。ノートの1枚1枚まで見ていく。やっぱり日本人の勤勉さはすごいですな。世界の国いろいろ見たけど日本は出国、帰国時ともに世界最高のチェック能力w
でも、自分としてはなにもやましいことはないんで会話を楽しむ余裕があった。インドでもらった謎の石の説明したり、なぜ石鹸が汚いパンツにくるまれてるかの説明したりww久しぶりに日本語をペラペラ話せることが嬉しすぎて止まらない。
1人の警官は“うん、うん”言うて話聞いてくれて、アムステルダムやヨーロッパの雰囲気なんかについても興味もって聞いてくれてるように見えた。おまけに無事チェックが終わった後に見送ってくれた若い警官は最後にこう言うた。
“やっぱアムスのやつは強力なんすか?”
この質問は深すぎるwwイエスとだけ言うておく。
そんな恒例の入国イベントをすまして、電車で梅田へ。この人混み、やっぱ日本はアジアやなー。
久しぶりに歩く梅田が新鮮に見えて街を眺めたり、写真撮ったりしてたら足の痛みが限界に。アムスを一晩歩いてからずっと痛かった。近くに住むばあちゃんに公衆電話で電話。日本の公衆電話ほど使いやすい公衆電話は無い。これも勤勉と礼儀の賜物ですか。
次の滞在先に市バスに乗って向かう。
静かな車内。雨のせいで濡れた床。降りるお婆さんが運転手に“ありがとうございます”。その音が耳の奥に届く。
ほぼ9ヶ月ぶりに会った婆ちゃん。少し小さくなった。
湯船に浸かりぼーっとする。意外と頭はからっぽ。
風呂からあがると、食事を用意してくれてる。卵焼きとシャケ、漬物。うますぎる。
話題は旅の話から派生する戦争の話や彼女の体験談。天皇の存在意義や古今の結婚観とヨーロッパのそれ。家族とは?バングラの政治と日本の政治。タイのクーデターやパリのテロ。イスラム教に対する思い込みや、個人の生き方。家族やのに自分達はこんなに違うかったんか、とあらためて感じる。だからおもろい。
そんなわけで長いようで短いような、でも断然濃かった旅も終わり。行きたい国もまだまだある。これからどうするのか、アイデアはあるけど漠然としてる。しばらくゆっくりしながら考えよう。とにかく焦らず、心配せずに自分の生きたい人生をまたつくっていこうと思う。
そう、ほんで1月28日の早朝エリオットはフランスへ帰り、夕方に自分はクレモンと一緒に空港へ。頭のなかは日本に帰れる喜びと同時に得体の知れない恐怖でいっぱい。
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